青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動する特定非営利活動法人です。

Welcome to my homepage


私たちは県内で広く活動する会員のネットワークを活かし
行政や企業、団体そして地域の皆さんとパートナーシップをとりながら
青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動しています。



 HOME    プロフィール    お知らせ     会  報      事業報告     リンク     入会案内  



   会報 第45号  2023年 3月      無断転載および印刷はご遠慮ください
                                 
冊子をご希望の方はこちらへ  joy2@joy3.jp 

▲▼▲ 令和4年度 弘前市顕彰 受賞 ▼▲▼

弘前市顕彰は長年にわたり市政の発展に尽力したことの功績をたたえるもので、令和4年度は1団体7個人が受賞しました。
当研究所は「女性が地域社会で活躍できる環境づくりのための啓発・広報活動に取り組み、男女共同参画の推進に大きく寄与した」功績により受賞しました。
 顕彰式は2022年11月24日(木)弘前市内のホテルにおいて行われ、山谷理事長が代表して出席しました。
顕彰状は「弘前市」のネーム入りのとても重くて立派な額装にしてあり、盾は金色に輝く大きな弘前市の卍(まんじ)マークがあしらわれた、これまた立派なヒバの盾です!!
研究所ができて21年目にこのような顕彰を受けることができたこと、会員一同うれしくて喜びに沸きました。
継続は力なりを信条に、これからも地道に活動してまいります。

 
      


2022.11.13 上野千鶴子講演会
最後まで在宅おひとりさまで機嫌よく~人生100年時代でかなえる「理想の最後」を語る

弘前市民文化交流館との共催で行った上野千鶴子さんの講演会は先着120名で募集を行ったところ、募集開始からわずか15分で定員に達するという人気ぶりでした。
コロナ禍でもあり、弘前市のヒロロ会場のほか5か所をZoomでつないでの開催です。
「男女共同参画ネットワーク・津軽広域」(津軽地域の8市町村による男女共同参画ネットワーク団体)の黒石市、平川市、大鰐町のほか当研究所の慶長副理事長の八戸会場、須藤副理事長の平内会場です。
当初、上野さんは弘前においでいただく予定でしたが、けがをされ、急遽、Zoom開催となりました。

          


☆★☆参加会員の感想です☆★☆
八戸会場~慶長副理事長
「はちのへ男女共同参画推進ネットワーク(三戸・八戸地域7市町村の男女共同参画ネットワーク)」の2022年度の研修の一つとして、「八戸ポータルミュージアムはっち」において開催しました。
 少子高齢化が進み、人生100年時代を迎えるにあたり、誰でも在宅おひとり様で最期を迎える可能性があるという、身近で深刻なテーマでした。
 私たちが、安心して、機嫌よく在宅おひとり様で暮らすためには、当然制度の問題があり、その制度に作り上げるのは、国民一人一人の責任。厳しい言葉ですが、その通りだと、改めて考えさせられました。

平内会場~須藤副理事長
平内町虹の会(須藤副理事長が代表を務める平内町男女共同参画団体)会員を中心に11名が平内町役場会議室にて受講した。今回は介護保険の活用法的な内容だった。
平内町のメンバーはまだ自分たちが元気なので、この先自分達が助け合って自立した生活を維持していくために必要なことを学ぶこととし、関連させて、12月22日役場企画政策課の出前講座により講師を迎え、郡部ならではの利用しにくい交通網、不便な買い物など日頃の思いなどグループワークで話し合った。現実を見据え、助け合いボランティアの組織づくりなど、自分たちの年齢からして早急な改善点などを確認しあった講座となった。

上野千鶴子さん講演会後記 石岡副理事長
今回は最初からZoomの準備を進めてきたので急な変更にも対処できました。申込者に手分けして電話しなければならないと覚悟したが、それは弘前市民文化交流館が全て対応してくれ、殆どがメール申し込みだったので連絡がつかない(電話に出ない)人が数名だけで済み、QRコードの良さを実感しました。
上野先生には120分の講演で了解を得ていましたが、当日の朝のリハーサル中に「やっぱり質疑応答をやりたい」となり、会場マイクの準備が急遽追加。ここで本日1番の問題が起きました。1か月前には問題のなかった会場マイクが持参したパソコンに接続できないのです。あの手この手を試み、技術職の若手は汗をかいて走り回り、ランチには何を食べようかという私の甘い考えは吹き飛び、予想では30分程度のリハーサルが1時間半の奮闘となりました。最終的にベテラン職員がパソコン内蔵マイクの出力を最大にするという裏技で対処しました。音響技術職のレベルの高さと職人気質なしには乗り越えられませんでした。拝むようにしてお礼を申し上げました。
Zoomでの実施はスリルの連続でしたが何とかやり遂げました。この経験は今後の活動を大きく広げるチャンスとなります。コロナ禍で普及したZoomのお陰で、県内のネットワークに限らず、離れた場所に活動の輪を広げることもできるようになりました。正に怪我の功名(上野先生ごめんなさい)。転んでもただでは起きないのが研究所の真骨頂かもしれません。

田中弘子理事感想
おひとりさまで暮らすことは不便だけれど不幸ではない。
介護保険の重要さを再認識。介護保険に助けられた当事者として「介護の社会化(脱家族化))」からまた「介護の再家族化」が起きかねない。
そして機嫌よく最期を迎えられなくなる状況を後退させてはならないと思いました。

一般参加者の感想(一部)
・介護保険への理解が深まり、現状の問題も見えてきました。本当に参考になるお話でした。お話のようにできるかどうかは(?)ですが、自分次第ですね。
・毎回、上野先生のお話には元気をいただいております。「ひとごと」ではなく真剣に考えなくてはいけないと実感いたしました。声をあげていかなければならないと実感。
・女性対象のような雰囲気でしたが、男の問題でもあります。
・現在認知症の父を施設にお願いしており、私もおひとり様の予定です。いろいろと考えさせられました。
・これまでの取り組みを踏まえ、これからのメッセージ示され良かった
・会場案内がとても分かりやすく、ていねいにで、主催の方々の配慮を感じました。
・機械文明の時代ですね。オンライン映写、すごいです!
・今年の夏、施設に世話になって実母臨終。職員の対応はとても誠実でありがたかった。しかし、施設職員の賃金が低い。かわいそうなほどである。



2022.11・18 弘前市出前講座
「介護保険制度のしくみ」
 
上野千鶴子さんの講演をうけて、「弘前市の介護保険の現状を知ろう」と企画し、弘前市総合学習センターで開催しました。


弘前市の介護福祉課からは介護保険料係、介護給付係、介護認定係、自立・包括支援係の4名の弘前市職員が講師としてみえました。
弘前市は人口約17万人。高齢化率は33.2%。介護保険料は県内40市町村の21番目という中位にあります。
介護保険制度の認定から給付、保険料といった制度のしくみの詳細や弘前での取り扱状況のほか、介護予防・日常生活支援の現状、介護保険制度以外のサービスなどの説明がありました。
質疑応答で活発なやり取りが行われ、まさに「自分のこととして」考える講座となりました。
田中理事からは「弘前市のおひとりさまの現状について地域包括支援センターやケアマネージャーさんからお話を聞いてみたい」との感想がありました。

特にこの3年間で米国の2極化がすすんでいる現状(トランプが大統領選挙の敗北を認めず2極化が一段と先鋭化)。コロナ禍であらわになったマスク着用(例えば、米国では着用している人は民主党支持者・着用していない人は共和党支持者。今はほとんど着用していない)や予防接種の問題など日本との違いも織り交ぜての内容でした。
世界はめまぐるしく変化していることを実感した学習会でした。 

2023.2.25 未来の男女共同参画社会を考える エンパワーメント塾2023
~アフターコロナのアメリカと日本~
初上陸から50年 離れて祖国米国を、よそ者として日本をみつめる

  弘前大学名誉教授のVictor Carpenterビクター カペンターさんを講師に学習会を行いました。
1949年米国ミシガン州生まれのカーペンターさんは10年ほど日本と米国を行き来した後、日本に定住して40年になり、この間、日本と米国を見つめてきました。
    特にこの3年間で米国の2極化がすすんでいる現状(トランプが大統領選挙の敗北を認めず2極化が一段と先鋭化)。コロナ禍であらわになったマスク着用(例えば、米国では着用している人は民主党支持者・着用していない人は共和党支持者。今はほとんど着用していない)や予防接種の問題など日本との違いも織り交ぜての内容でした。
世界はめまぐるしく変化していることを実感した学習会でした。 


2023.3.11 学習会
『困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(女性支援法)』 を知って活かそう!

2024年4月1日に施行される女性支援法が成立したことを受けて、当研究所理事でもあり元青森県立保健大学教授・NPO法人ウイメンズネット青森理事長の佐藤恵子さんを講師にお迎えして「男女共同参画ネットワーク・津軽広域」学習会を開催しました。
佐藤講師と山谷理事長とのやり取りで進行した学習会では成立の背景として
◆女性をめぐる課題は生活困窮・性暴力・性犯罪被害、家庭関係破綻など複雑化、多様化、複合化している中、コロナ禍によりこうした課題が顕在化し、「孤独・孤立対策」といった視点も含め、新たな女性支援強化が喫緊課題となっていたこと
◆困難な問題を抱える女性支援の根拠法を「売春をなすおそれのある女子の更生保護」を目的とする売春防止法から脱却させ、先駆的な女性支援を実践する「民間団体との協働」といった視点も取り入れた新たな支援の枠組みを構築するために法律が制定された経緯が説明されました。
私たちは女性支援法の意義を学び、その必要性を認識して社会に広めていくことが重要であることを認識しました。
質疑も活発に行われ有意義な学習会となりました。